多岐にわたる介護業務のなかで、レクリエーションが苦手だという職員も少なくありません。レクリエーション担当に当たったらとても不安な気持ちになり、余計に緊張してしまってうまく進行できなくなるという話も聞きます。スムーズな進行の仕方を知り、乗り切りましょう。
緊張してうまく進行できない場合にも、落ち着いて進行させやすくなる方法があります。大勢の高齢者の前に立つと緊張してうまく話せないなら、そのことを言ってしまうのも一つの方法です。
「今、緊張しています」と宣言すると、高齢者の皆さんは優しさから「大丈夫だよ」などと声をかけて応援してくれることが多いです。そして、緊張していても一生懸命やることが大切です。職員が頑張っているが高齢者の心に届いて、応えてくれるでしょう。
そして、人の前に立って何かをすることに苦手意識を持つ人は、「私がやっても誰も喜ばない」と壁を作っていることもあるかもしれません。その壁は、勝手に作っているだけかもしれません。事前準備をしっかりして一生懸命やれば、自然と皆さん笑顔になり感動を生み出します。緊張して失敗することもあるかもしれませんが、一生懸命さが伝われば、誰かが助けてくれるのです。
最初から最後まで、笑顔で大きな声で話すようにすることも大切です。また、認知症の高齢者だとルールが理解できない人もいるでしょうし、興味を持ってくれないこともあります。計画通りに進むものではないと考えておけば、柔軟に対応できるでしょう。